シャンパンとスパークリングワインの違い
シュワシュワとした泡が心地よい、炭酸を含んだ発泡性のワインと言えば、シャンパンをイメージされる人が多いと思います。確かにシャンパンは、スパークリングワインの一種ですが、発泡性のワインが全てシャンパンというわけではありません。
シャンパンとは、「シャンパーニュ」の愛称です。特定の地域で造られ、厳しい基準をクリアしたものだけが名乗ることを許されています。
シャンパンの基準はワイン法によって厳しく定められていて、フランスのシャンパーニュ地方で造られていることが最低条件となっています。シャンパーニュ地方は、ブドウの栽培に適した土地と気候で、高品質なブドウの産地として有名ですが、他にも使用するブドウの品種や産地、発酵方法など多くの項目があり、それぞれの基準をクリアしたものでなければなりません。
シャンパンは、瓶内二次発酵(シャンパーニュ製法)によって約2年間の期間をかけて熟成され、きめ細かで持続性のある泡が生まれます。
スパークリングワインの方が美味しくないのか?
では、シャンパン以外のスパークリングワインは、美味しくないのでしょうか?決してそんなことはありません。スパークリングワインにも良質でおいしいものはたくさんあります。
フランス国内において、シャンパーニュ地方以外の認められた地域で、シャンパンと同じ伝統的な瓶内二次発酵によって造られるスパークリングワインは、「クレマン」と呼ばれます。クレマンは、シャンパンに匹敵する香りや味わいを持ち、きめ細かな泡と複雑な味わいがシャンパンよりも手頃な価格で楽しめる、コスパの良いスパークリングワインです。
●「クレマン・ド・ジュラ ヴィニコール・ダルボワ」
フランス最古のブドウ生産地であるジュラ地方の「クレマン・ド・ジュラ ヴィニコール・ダルボワ」は、サクラワインアワード2020で最優秀賞の「ダイヤモンドトロフィー賞」を受賞するなど、高い評価を得ています。
●「ジーグラー・クレマン・ダルザス カーヴ・ド・ベブレンハイム」
アルザス地方の自然派ワイン「クレマン・ド・ジュラ ヴィニコール・ダルボワ」は、2017年パリワインアワードでゴールドメダル、2017年ナシオナル・ド・クレマン・ド・フランス コンクールでゴールドメダルなど受賞歴も多く、注目のクレマンです。
また、フランス産以外のスパークリングワインでは、イタリアのプロセッコ、スペインのカヴァなどがリーズナブルな価格で楽しめると人気です。
結局どちらがおすすめ?
シャンパンとスパークリングワインの違いについて解説してきましたが、どちらが良いとは一概に言えません。安さやコスパ重視ならスパークリングワイン、手頃な価格で本格的な味わいを楽しみたい人はクレマン、贈答品として選ぶならシャンパンがおすすめです。
目的や予算によって選ぶと良いでしょう。
悩んだ際にはワイン通販でワインを探すのがオススメです。その理由はこちらの記事「フランスワイン購入はワイン通販がおすすめ?利用者の声を聞いてみた」から確認してください。